2017年は「YouTuber」という言葉が良くも悪くも社会現象を巻き起こした年と言ってもいいでしょう。
テレビの人気番組などで見かける機会も増えました。ヒカキンなんて国民的音楽番組のMステにも出ちゃいましたしね。ほんとすごいです。
そんな中2018年はまた新しいYouTuberの形が生まれつつあります。
それが「バーチャルYouTuber」というもの。YouTubeをよく見る人なら聞いたことがある人も多いと思います。
実はその歴史は古く2011年からすでに「Ami Yamato」というバーチャルYouTuberがいたようです。このバーチャルYouTuberという言葉は2017年12月ごろ一気に爆発的に広まりました。
2018年はバーチャルYouTuberが大きな新勢力になってくるでしょう。
実際に多くのバーチャルYouTuberどんどん誕生し、再生回数・チャンネル登録者共に急激に伸ばしている状態です。
今YouTuber界は激戦状態で新しく参入し成功を掴むのはかなり厳しいと言われています。
そんな中まだまだライバルの少ない「バーチャルYouTuber」は狙い目で本気で取り組めば人気YouTuberの仲間入りができる可能性も大いにあります。
そんな人のためにバーチャルYouTuberの作り方やなり方、必要な機材などについてまとめました。これを見ればいますぐにでもバーチャルYouTuberとして活動していけるでしょう!
バーチャルYouTuberとは?
まずはじめにバーチャルYouTuberとは一体どんなものなのか。
撮影形式も多岐にわたるが、多くはアバターに後付けもしくはモーションキャプチャやリップシンクなどの技術を使用して演者の動きをある程度反映させ声を当てて配信しており、その担当する演者の詳細は非公開というケースがよく見られる。
引用:ニコニコ大百科
とのことですが、実際に見てもらった方が分かりやすいし早いです。笑
ということでバーチャルYouTuber界で最も有名なキズナアイさんの動画を見てみてください。
まぁバーチャルYouTuberとはこんな感じだと思ってください。
で、このキズナアイのようにかわいいキャラクターがバーチャルYouTuberとして現在たくさん生まれているわけです。
ゲーム実況をするキャラもいれば、超絶ハイテンションのキャラなどとにかく個性的なキャラがいっぱい。中には幽霊や馬の顔をしたバーチャルYouTuberなどもいます。
かわいい2次元キャラだけではないってことですね。
で視聴者はこのキャラたちのファンになりチャンネル登録をしていくといった感じです。
またキズナアイをはじめ多くのYouTuberがAI(人工知能)を取り入れている、という設定でやているようですが、もちろんこれは人気を出すための設定・作戦なので実際は人がやってます。笑
声に関しては声優さんを使ってる場合もあれば、男性がツールを使って女性の声でやっていたり、そのままの声でやっていたり、と様々なパターンがあります。
バーチャルYouTuberのなり方・作り方【必要なものや声の変え方まで完全攻略】
それでは実際にバーチャルYouTuberになる方法・作り方を難易度別に紹介していきます。
初級編
キズナアイの場合動作も細かくキャラクターも自分で作っています。
正直これをいきなり作るのは初心者にとってもかなりハードルが高いものになってきます。
なのでまずは顔だけ動かすような簡単ですぐできる作り方から紹介します。
【必要なもの】
・ウェブカメラを持っていない場合は購入(フレームレート30FPS以上)
・Steamのサイトに行き無料アカウントを作る(無料)
・「FaceRig」というソフトをダウンロードする。(1480円)
FaceRigは簡単にいうと「自動口パクソフト」です。自分がしゃべるとキャラが勝手にしゃべったり、表情を変えてくれるので、自分の声を吹きこむだけでそれっぽい完成度になります。
・2次元のイラストキャラを使いたい場合は「FaceRig Live2D Module」もダウンロードする。(398円)
それでは実際に動画をどのようにして作っていくのかは、言葉で説明してもイメージしづらいと思うのでこちらの動画を参考にしてください。分かりやすく簡潔に説明してくれています。
動画の内容を簡単にまとめると
・ライブ配信を行いた場合は設定でRendering APIでDX11からDX9に変更した方が良い。
DX11の場合重くて動作がカクカクしてしまう可能性がある。
・キャラクターは目の大きさや口の大きさなど細かい設定もできるので自分だけの個性的なキャラを作り出すことも可能。
・オリジナルキャラを作りたい方は自分でイラストを何パターンかいてそれを動かすこともできるよう。
また上のソフトはスマホアプリもあるようでパソコンがなくても始めることができます。
この簡方法なら超簡単にバーチャルYouTuberになることができます。
続いては中級編です。
こちらは初心者の方は先ほどのようにパパッと始めることは難しいですが自分で1からキャラを作ることでき、動作の自由度も広がります。
中級編
それでは中級編の方法を紹介します。
【必要なもの】
・Oculus Rift(VRHMD:VRヘッドマウントディスプレイ)
・Oculus Touch
・Unity(ゲームエンジン)
・Oculus Utilities
・キャラクターモデル(オススメはfbx)
・MMD4Mecanim(PMXの場合)
・Final IK
【値段】
・Oculus Rift + Touch:5万円
・Final IK:90ドル(約1万円)
・その他:無料
となっています。
こちらも文章で説明しても絶対に分からないと思うので分かりやすく作り方を説明してくれている動画があるのでこちらを参考にして下さい。
筆者の場合もう中級編で挫折ですね。笑
やるなら初級編の方法でバーチャルYouTuberになります。
上級編
それでは最後に上級編を紹介します。
こちらはもう個人レベルを超えてチームで動いていく場合になります。
キャラクターはだいたい3DCGで製作されています。
3次元コンピュータグラフィックス(さんじげんコンピュータグラフィックス、英: Three-dimensional computer graphics , 3DCG)は、コンピュータの演算によって3次元空間内の仮想的な立体物を2次元である平面上の情報に変換することで奥行き感(立体感)のある画像を作る手法である。
引用:ウィキペディア
動きに関してはモーションキャプチャーの技術を最大限に駆使したりしています。
こちらの動画見てもらえば「あ、個人じゃ無理だ」と思います。笑
声(ボイス)に関して。女の声にしたい
バーチャルYouTuberの場合実際の人間がしゃべっていることが大半ですが、ソフトを使い機械がしゃべっているような場合もあります。
人気バーチャルYouTuberの場合、プロの声優が声を担当したりしています。
余談ですがキズナアイの声優は今のところ不明です。
また男だけどかわいい女性の声でしゃべりたい、という方はボイスチェンジのソフトを使ったりしています。
「恋声」という無料ソフトを使えば簡単に声を変えることができます。
こちらの動画でやり方を詳しく解説してくれています。
さらに詳しく説明している動画はこちら。
他には女友達に頼んだり、お金があるなら声優さんに頼むのも一つの手です。
中にはキャラクターは可愛い女の子だけど声は一切変えずおじさん、というバーチャルYouTuberもいるようなのでもはや何でもありです。笑
イケメンのキャラを作って男性バーチャルYouTuberとして活動していくのもありだと思います。
なぜここまで人気が出たのか
それではなぜバーチャルYouTuberがここまで人気が出たのか、個人的な見解でその理由に迫っていきたいと思います。
先ほども言いましたがバーチャルYouTuber界で一番有名で人気なのが「キズナアイ」です。
2016年10月18日に登録され、2018年3月10日時点でチャンネル登録者160万人超え、総再生回数は約9000万回となっています。
なお、初めての投稿は2016年12月1日に投稿した
『【自己紹介】はじめまして!キズナアイですლ(´ڡ`ლ)』という動画です。
それにしても約1年3ヶ月でこの伸びっぷりは凄まじいですね。
一体なぜここまで人気が爆発したのか。
前述したように今までと全く違うYouTuberの形ということで目新しさもあり注目が集まったということももちろんありますが、一番の魅力は人間と2次元をうまく融合させたことだと思います。
キズナアイなんてキャラクターの設定が本当に細かい!
誕生日や、身長、3サイズ、そしてツイッターのアカウントまであったりします。
これまでは2次元と言えば決められたセリフをしゃべっているだけで、やはり現実世界との間で何か壁があったように感じます。
しかし、このバーチャルYouTuberはキャラクターというよりはYouTube上に実際に存在するアイドルのような感じでとても身近なものに感じることができます。
まさにAKABが「会いに行けるアイドル」として、アイドルと一般人との垣根をぶち壊したのと同じような衝撃を受けました。
そして動画を見てもらえれば分かるのですがとにかくかわいい!笑
3次元ならぶりっこやあざとい仕草なんかは嫌われたりしてしまいますが、2次元ならそれを許せちゃうのがすごいですよね。
とにかく見ていて不思議な気持ちになります。
存在しない作られたものなのに本当に存在しているかのような・・・笑
今まで味わったことのない感情で動画を見ることができます。おそらくこれも人気が出た大きな要因でしょうね。
まとめ
バーチャルYouTuberになるのはハードルが高いと思っていましたが、調べてみると今の世の中は便利なツールがたくさんあるので思ったより簡単に始められるということが分かりました。
その気になれば今日からでも始めることができます。
しかし、やはり自分で一からキャラを作ったりしたい場合はなかなかハードルが高いことが分かりました。しかしこれは逆に言えばかなりチャンスという捉え方もできます。参入障壁が高いということはライバルの数も少なく他と差別化することができ個性も出すことができます。
しかしまずは何でもいいから始めてみることが大事ですね。
今から普通のYouTuberとして成功するのは難しいと言われていますが、まだまだライバルが少なく、今後爆発的に伸びていくであろう「バーチャルYouTuber」というジャンルは大チャンスなので一発狙いたい方は挑戦してみる価値は大いにあります。
このサイトを見でバーチャルYouTuberになった方が、将来大物バーチャルYouTuberになっていることを楽しみにしています!